母のこと


  手稲山夕映え。カメラをとりに行っているうちに色が変わってしまいました。実際はもっともっと激しい空の色合いでした
3年半前に父が亡くなってからも、ずーっと気丈に一人暮らしを続けてきた母。先週突然、弟夫婦が老健施設に連れて行きました。18日に本人は知らされ、一日置いて20日の朝に、身の回りの荷物ひとつで行ってしまいました。母は弟に、「行きたくない。介護の援助を受けながら一人でやってきたし、大丈夫だ」と言ったらしいのですが、弟は「施設に入るには間に入ってくれた人がいる。その人に面目が立たない!どうするんだ!」と恫喝したそうです。
母は落ち着き先がどんなところかも下見もかなわず、弟からは隣に住んでいるhahaten夫婦にも何の説明もありませんでしたし、まず、その施設の名前もわからなかったんです。ただ母が、「オカリナで訪問演奏をしたところだ」(オカリナではなく合唱団ですが)と言うので、判ったのですが、どんな他人だってお隣同士は引越しする時は挨拶するものですよね。まったくありませんでした。
事実は小説より奇、と言いますが、こんなことが実際に起こるんですね。
施設で母は元気そうにしていましたので、安心しました。これからは冬に向かうので、寒い家に住んでいるよりはいいね、と笑い合ってきましたが、フロアーの食事風景を見てきましたが、介添えが必要だったり、無表情だったりする方が多く、母もそんな雰囲気に合わせてしまうのでは?と心配になりますね。
母が隣に住んでいた時は、hahatenもいつも隣を気にする生活でした。ここ数日、カーテンが開かない家、電気のつかない家を必要もないのにふと見てしまい、習慣というのはなかなか抜けないものだなあと思います。
母との関係は進行形。見守って行きたいと思います。