懐かしのふるさと銘菓

先週は親戚に不幸があり、老親を連れて日高・様似町へいってきました。日高路は富川町まで高速道路がのびて、札幌から3時間あまりで着きました。
様似町はアポイ岳の麓の海岸線にのびる小さな町で、hahatenが9歳から18歳まで過ごしました。
20年ほど前、父と母が札幌に移ってくるまでは、一年に二回ほど家族で里帰りをしていましたが、もうほとんど訪ねることもなくなり、母の実家が様似町ですので、親戚に不幸があったり、病気見舞いなどのときだけになってしまいました。
この町には古くから「梅屋」さん(なぜか「さん」づけですね)というお菓子屋さんがあり、数あるお菓子の中で「親子ぜんざい」が一番好きです。
お椀の形の最中に餡と餅が入っており、帰省するたびに買って帰り、親が札幌に出てくるときは必ずといってよいほどお土産に持ってきてくれました。
このたびは、いとこの奥さんが56歳でなくなるという悲しい出来事でしたが、葬儀が終わって帰りに、叔母が「hahatenの大好物だときいていたから」といってお土産にわざわざ買ってきてくれました。
包装紙も、箱も昔のまま、ただ親子ぜんざいだけは、袋がかわり、餡の甘みもズーッと抑えてありました。
本当に懐かしいお菓子。一日に2個づつ味わって、瞬く間になくなってしまいました。
「親子」というのは、海岸線に親子岩、想像のとおり、大中小の岩があります。遠浅の向こうに親子岩があり、いつも静かな波が寄せているところです。
この海岸線を夏の炎天下、バスに遅れたときなどはよく歩いたものです。親子岩を過ぎると家まであと少し、そんな小学生時代もありました。
思い出は「親子ぜんざい」と共に・・・でした。