「菊」の続き -嫁と姑

また、花開いた菊の花を見て老いた母が言うのです。
「大事に育てていたといっても、家に入れたり、日に当てたりするのは全部嫁である自分の仕事だった。家事をしながら菊の花の世話は大変だった。やわらかい布を湿らせて、菊の葉っぱの埃をていねいに拭き取るのも自分の仕事だった。菊の花の育て方を勉強できたのだから良かったとは思うけれど・・・・」
「もう根元から新しい芽が出てきているよ」はいはい了解です。
来年は仕事をやめてでも、菊の花を育てなければなりませんね。
というより、お世話を頼むわねー といったほうが母は喜ぶのかも知れません。
親孝行、親孝行””””