ポスターデザイン 再び

当日プログラムの表紙と裏表紙
佐賀公演に出かける前から気になっていたこのデザインですが、打ち上げパーテイの会場で作者の方にお会いできました。この方は、多良淳二さん、日本における美術の登竜門「二科展」を主催する二科会のデザイン部の会員です。この会員というのは全国で現在106人ぐらいしかおりません。とても実力と名誉ある方でした。
ご本人のお話では、ポスターのデザインを引き受けたものの、「悪魔の飽食」については、一からの出発でイメージを作り上げるのに苦労をされたそうです。平和の鳩が運ぶ「赤い支那靴」は娘さんに届いたかどうかわからないけれど、父親の帰りを待つ娘さんを裏表紙に入れましたと。おびただしい血が流された731部隊の建物を埋め尽くして広がっている白い花は、平和を願う人々が一本一本置いてゆく花。この白い花が世界中に広がることを願っています、と。
hahatenが考えるに、佐賀公演のテーマは、「伝えていこう 歴史の真実  未来につなごう 永遠の平和と希望の歌を」なのですが、このポスターデザインと一緒になって、私たちが カンタータ悪魔の飽食を歌い続けることの意味を再確認できる大きな役割を果たしていると思いました。そして若い世代にうたい継いでもらうという方向性もとてもわかり易くなったと思います。エキスが詰まってなお簡素なデザイン、白い花は風にのってくるくると回りながらどこまでも飛んで行きそうですね。
それにしても「ポスターのデザインお願いね〜」と軽く言われて引き受けたというそんな人脈、地脈が大きな流れを作った佐賀の地に感動いたしました。
ところで、この写真は何でしょう?

静岡から参加のパープルさんが、「悪魔の・・・」象徴的な赤い支那靴と白い花をスリムなジーンズにアップリケして佐賀入りされました写真です。デザインを勝手に使って著作権に抵触しないかしら?とあとでご了解を得てました。