昨年の佐賀公演から今年へ繋ぐもの

今日はとっても明るい陽射しがうれしい。待ちに待った花も開きました。この満天紅は胡蝶蘭の種類だそうですが、今回で3度目の開花です。昨年夏の対応がよくなかったのか、花芽が一本しか伸びてきませんでした。でも15個ほど蕾がありますからこれからが楽しみです。
そんな時を同じくして、「悪魔の飽食合唱団2011佐賀公演」のDVDが届きました。

オーケストラとともに舞台両翼にひろがった450人の大合唱の映像を聴いて、観て、ああ、こんなに壮観な演奏会であったのかとまた、新たな感動が湧いてきました。
今年は23回全国縦断コンサートは、6月17日(日)石川県立音楽堂コンサートホール(金沢市)で開かれます。
https://yyk1.ka-ruku.com/ishikawa-t/index.jsp?type=N&id=C120617-00&scr=detail
(音楽堂の公式サイトに載っている公演の紹介です)
あと残すところ2ヶ月半、もちろんhahaten夫婦も参加します。このDVDで参加者が増えてくれるといいですね。
日本のうたごえ協議会が発行している機関紙に、悪魔の飽食の作曲者であり、そして指揮者である池辺晋一郎氏が、毎号エッセイを掲載しているのですが、その2月13日号に「林光さんという存在」と題して、とても考えさせられる一文が寄せられていました。
楽家林光氏は今年1月に亡くなられたのですが、「光さんの活動エリアと僕のそれはほとんど重なっていた。とりわけ音楽を通して社会的な発言をしていこうとする姿勢は、同じであった」と。
それは「林光氏が、原民喜の詩による合唱曲「水ヲ下サイ」(1958年)、さらに「原爆小景」として全曲を完成(1971年)させ、毎年8月、東京混声合唱団を指揮してコンサートを続けていたということが、林光という作曲家の思想や社会的な立場を明確にしてきた」と。
そして池辺晋一郎氏は、「森村誠一さんの原詩を得て84年に合唱組曲悪魔の飽食」を書き、この曲は毎年繰り返し歌われ、そして自分はそれをずっと指揮してきている」が、この作品がご自分の「スタンドポイントを明確にした」と。

歌うことが社会的な意味を発する「組曲悪魔の飽食」にとって、作曲者であり、指揮者であり続ける池辺晋一郎氏が、拠って立つところと明言されたことがとてもうれしいことです。オーケストラとの共演も回が重なってきました。
来年は長崎、プラス ロシア公演? hahatenも歌い手として少しは成長したいと願っています。