映画「約束」名張ぶどう酒事件死刑囚の生涯


母の庭のテッセン 丈は低いですが大きな花
この映画は、東海テレビ取材班による「名張ぶどう酒事件死刑囚の半世紀」岩波書店(2013)を原作として作られたドキュメンタリー映画です。無実への再審請求を出しながらもそのたびに却下され、独房で処刑の名前を呼ばれる瞬間を心底怯えながらも、日本の裁判所を信じながら生きつづけている奥西勝死刑囚の「生涯」。その人を仲代達也さん、母を樹下希林さんが演じました。ドキュメンタリーなので、多分取材記録を言葉にしたのでしょう、朗読をするような訥々とした台詞が却って私達に訴えてくるものが沢山ありました。
この映画の中で、裁判官がどう動いたか、一審無罪から一転死刑に至らしめ、その後も再審の道を閉ざしてきた裁判官達が50人もいたことを告発していました。特に2002年再審開始の決定を出した裁判官は、地方への異動となり、2005年再審開始の取り消しを決定した裁判官は、すぐに東京高裁へ転任となった・・・強い階級制度でしばっている司法官達。縛られている司法官達。人を裁くからこそ、もっと謙虚であってほしいと願うのはhahatenだけじゃないですよね。
札幌では6月8日まで 狸小路5丁目札幌プラザ2・5で上映中です。一日4回の上映時間があります。011-747-7907へお電話を。
長くなりましたが、最後に。昨日の新聞記事ですが、前売り券を友人から買っていて、チラシを読んでいたので、こんな小さな記事にも目がとまりました。皆様も何かの折に、「名張ぶどう酒事件」のどこかで見たり聞いたりしたら是非考えていただきたいな、と思います。