サンクトペテルブルグの印象(2)

 
ピスカリョフ墓地
2回目の公演の翌日、郊外にあるこの墓地で、献花・歌をしました。広大に広がるこの墓地には、戦没軍人や民間人が埋葬されています。特に、1941年9月に始まったヒトラー軍によるレニングラードの完全包囲は900日間におよび、犠牲者は100万人ともいわれ、爆撃や飢餓、凍死でなくなったそうです。
樫の葉で編んだ冠をもつ女性は母なる祖国を表現しています。そして後で知りましたが、後ろの壁には「誰一人忘れまい、何一つ忘れまい」の詩が彫られているそうです。


ロシア正教会
ロシア帝政と両輪の如く発展したロシア正教会。革命後はその巨大な富と財産を没収され、聖堂の多くは、倉庫とか、劇場とか、ダンスホールなどに使われたようでありますが、ペレストロイカ以降教会活動は元に復帰し、信者は人口の70パーセントに復活しているとか。
現存している教会は、宮殿かと見まごう程に豪華に装飾されており、帝政時代の栄耀栄華がここにも表されているようです。モスクワの街中でも、遠く近くどれだけの教会の「ネギ坊主」を眺めたことでしょう!
プーチン大統領がサントペテルブルグの出身で、この街にいろいろなものが落とされたようですよ。これはどこも同じことなのですね。