本年もどうぞよろしくお願いいたします

安春川(やすはるがわ)
屯田防風林
2016年の幕開けは、雪も降らず、嵐にもならず、大して凍れず、お愛想に雨が降るという、おだやかな三が日でした。
今年は8月に丸々十周年を迎えることになる「hahatenの日記」、場当たり的な日記の連続ですが、どうぞ親しくご覧くださいますようお願いいたします。
さて、時々登場する家に近くの「安春川」ですが、今は憩いのせせらぎとして地域の方々にしたしまれているのですが、歴史を辿れば明治時代の屯田兵による開拓時代にさかのぼります。この新琴似地域は札幌で3番目に開拓が始められた土地ですが、泥炭や湿地帯で、農耕をするには水はけをよくすることから取り組まれました。
大排水溝として、今は桜並木で護岸されている「新川」13キロが作られ、さらに開墾地の中央に水はけをよくする川が作られることとなり、明治23年になりますが、屯田兵中隊長 安藤貞一郎、工事責任者 春山何某が掘削工事にかかわります。その担当者の名前の一字をとって「安春川」の命名となりましたそうです。
以後何度も改修を重ねてきましたが、現在は上下水道も完備し、水はけをよくする役目は終わっていますが、各家庭や工場から出る汚水を浄化して流しています。そしてその水を利用して冬は雪を融かして流す役割も持っています。
安らかな春、春を安んじる、などなどそんな意味もあるのでしょうが、担当者の名前を残したというのも、開拓時代の名残ですね。子どもたちが通った小学校の校歌にも歴史が歌われています。 ”安春川を渡る風 夏の緑を育てます この地開いた人々の 強い心でよく学び・・・。。。
では、本年もどうぞよろしくお願いいたします。