お菓子三昧


今日はシトシトを降るか降らずの染み入るような雨の一日。アジサイの花も立ち上がってきました。
お茶の友人からとても珍しいお菓子を頂戴しました。
京都発、「亀屋則克」の浜土産(はまづと)。お店の解説によりますと、
・・・蛤の貝殻を開けると、琥珀色の寒天の中に味噌風味の浜納豆が一粒。海岸から遠く離れた京の町において、見るからに海辺のお土産の如く真夏でも日持ちするお菓子をと、私どもの初代が考案し、いまに受け継がれている夏の涼菓です。よく冷やして頂きますと、琥珀羹の甘さと納豆の味噌風味が調和しての味が広がります。貝殻のなめらかな方へ爪を入れて開き、空いた殻ですくってお召し上がり頂いても面白みがございます・・・
先日の日曜日は、夏の茶会がありました。時代を経た立派なお道具が使われますが、お菓子もまた色取り取りに季節に合ったものが供されます。普段は帯広六花亭や札幌、小樽などのお菓子が出されますが、この度は立礼席でこのようなお菓子が出されました。

富山県小矢部市 「五郎丸屋」薄氷
・・・1752年より今に受け継がれる富山を代表する銘菓。
薄氷が割れたかのように不定形に切られた薄い真煎餅に和三盆糖を塗った干菓子です。口の中に入れると薄氷が溶ける様にスッと溶け、後に和三盆糖の風味が口の中に残ります・・・
今や「おとりよせ」というのが一般的になってきましので、全国津々浦々の銘菓を味わうことができるということですね。お茶のお菓子は城下町で献上品として発展し、また門前町でも庶民の菓子が作られたようですね。そのような意味で考えると北海道におけるお菓子の道は茶道の歩みと共に未だ浅く、独自の展開ということでしょうか?
明日はお天気になりますように・・・