今年の年賀状から
流石に「今年60のおじいさん」は今の時代で考えると可笑しいなと思うけれど、戦前はそんな時代だったんですよね。でもこの歌についてググってみると、戦時体制下の国策だったようですね。60歳の老人が力を振り絞って働いているのだから、働き盛りはもっと国に奉仕せよ、ということだったらしいです。
だから今回日本老年学会が高齢者の分類を新たに発表しましたが、健康年齢が高くなっている、65才以上の人たちの意識が変わってきているということで、高齢者を、65才から74才までを准高齢者と位置づけ、高齢者は75から89才まで、90を超えたら、超高齢者という3段階になっています。このことを歓迎する?しない?
hahatenの健康に生きる社会的な感覚から考えると、高齢者65から75歳への飛躍はチョット無理かも。70歳で止められなかったのかな?と思います。若者が職を得て、働き盛りが老齢になった自分の夢が描ける、そんな国の社会保障が必要であって、熟練の老齢者を安上がりの労働力として若い働き手を不安定雇用にしている今の社会状況を考えると、75歳まで高齢者でないから、社会貢献といって働き続けることは本当に社会の幸せにつながるのだろうか?と不安の方が大きくなります。とにかく人件費を安上がりにという今の政策では、hahatenも含まれている弱者をさらに切り捨てるお墨付きを政府に与えるのではないかと、考えると恐ろしいことです。
新年早々の新見解が残酷なことに繋がらないことを祈ります。
それにしても「超高齢者」?一体何者?90才で仕切った意味は?なぜ高齢者ではいけなかったのだろうか?新しい分類表現ができなかったのでしょうか?学会は政治的ではないと言っていながら、何かしら今の日本の政治状況に迎合した仕分けではないかと疑いたくなりますよ。