お茶室、お茶席の一日

不思議ですねえ・・・パソコンデスクトップに表示された今日の運勢・・・「好きなことに、たっぷり時間を費やすことができそう。趣味に没頭するのがオススメ」時々行動の指針にしている占い、結構なるほどと思わされます。今日は占い通り?お茶三昧の秋の一日でした。

札幌の大通り公園から南へ1キロほど行ったところに中島公園があります。豊平館KITARAもこの公園内の中にありますね。KITARAへ向かう道をちょっと西にそれますと「日本庭園」という一角があります。ここに札幌市として最近保存に力を入れている「八窓庵」と「三分庵」というお茶室があります。

八窓庵は小堀遠州ゆかりの草庵風茶室、三分庵は1919年個人所蔵として滋賀県から移築された際、持ち主によって付設されたとのことです。
この4畳半茶室三分庵と向かいあったあずまやの前で秋のお茶会が催されており、友人と行って参りました。
今日は、よく晴れた日、でも爽やかな風が吹き通り、秋のお茶会としては絶好のお天気日和でした。
三分庵、野点共に山田宗偏流で、この流儀は千利休に始まり、孫に当たる宗担の四天王の流れを汲むのだそうです。
4畳半の逆勝手にしつらえたお茶室では和気藹々、知らぬ者同士心通わせ、一座建立、一期一会、いつものお稽古茶室とはまたちがった楽しみに溢れたひとときでした。

そんなお席に感謝して外へ出ましたら、涼しげな風が吹き抜けており、池のむこうにある野点の席にも自然と足が向かいました。
ここでは自由なお話ができ、池の面を眺めながら本当に久しぶりのゆっくりを実感いたしました。