原発事故 今考えなくてはならないこと

核爆弾の3度の被害に遭いながら、核廃絶を世界に訴えていたこの日本で、産業優先のため推進された原子力発電所のこのたびの事故は、地球的に放射能汚染を拡大してしまいました。
YouTube -に発信されている 【大切な人に伝えてください】『隠される原子力』(小出裕章さん)は閲覧者数64万を優に超えていますが、京大原子炉実験所 小出裕章先生の講演が市内のホテルでありました。
昨日の日曜日、午後4時から、500席用意した会場に800人を超える人たちが集まったということで、hahatenは30分前に到着してかろうじて席を見つけることができました。
先生のお話は、福島原発事故によって「まったく世界が変わってしまった」状況の中で私たちはどう生きていくか考えなければならない。それは、生物とは相容れない放射線に対する正しい認識と、原発を推進してきた日本の政治の欺瞞をはっきりさせること、そして、生活を根こそぎ奪われるかも知れない福島の農業、漁業、酪農の第一次産業を崩壊させてはならないということでした。特に、放射線によるガン死の年齢別では、子供たちがもっとも危険にさらされていることを考えなくてはならない。
] 講演当日資料より
日本の法令、年間1ミリシーベルトを許容するとすれば、福島県全域に匹敵する地域を放棄しなければならない状況であるが、今回の事故で、その基準値を高くすることで切り抜けようとしているが、被爆を強要されることを容認できるか、また、強要することを見過ごせるか、一人ひとりが考えることである、と。
参加者から福島第一のこれからはどうなるのか?の質問に対して、
正しいデータの公表がなければ正しい判断はできないという事を前提にしながらも、「メルトダウン/水素爆発」の最悪シナリオは回避されたと考える。現在は、2800℃ 100tのウランが下に沈むのと、水平方向にすすみつつあるであろう。融けたウランが地下水と接触しないよう深く厚く囲むことが重要であると考える。
講演当日資料より
最後に「年寄りは福島の食料を食べて支えよう」なぜなら、高齢になれば放射線によるガン死のリスクが低くなるから。
福島県の美味な農産物を食べよう、福島県を支えることができるならと、hahatenは心に誓いました。