ひな祭り茶会

 
先週の土曜日に、社中のお茶会が開かれました。先生が体調を崩されてからしばらくになりますが、このたびは社中の主だった方々のお世話で、月一回の顔合わせ茶会が計画されています。
今回お席担当の方は、ひな祭りに因んだ道具や花、お菓子を用意し、とても楽しく久しぶりの茶会を楽しんでまいりました。

春還草閣梅先動,月滿虚庭雪未消
王陽明(中国明代の儒学者)の詩、「元夕二首」の一節
これは、濃茶の席の掛物。書道の先生の書になるそうです。
「春は草閣に巡って来て、先ず梅の木が動き始めた。
 月は何もない寂しい庭を照らし、雪がまだ消えずに残っている」訳はどうでしょ?  
元夕(げんせき)は陰暦の正月15日の夜のことだそうで、今の時季にピッタリ!雪は残れど木々は新しい芽を着々と準備を始めていますものね。
お茶人というのは、春夏秋冬のみならず、月ごとに、また節気ごとに対応できるお茶の道具を持っておられるものなのですね。また、3月の茶会が巡ってくるのを愉しみしています。