清風万里秋

 イソギク
おだやかな秋の一日でした。
今日は手稲区民センター文化祭で行われているお茶席に行って参りました。
秋のお茶席は、楚々とした花々が席を飾り、掛物も秋の言葉になります。
この度は、短冊、清風万里秋でした。これは『昨夜一声雁 清風万里秋』と対句になっているそうです。解釈はこの通りですね。昨夜雁が鳴いて渡って行った。朝起きてみると清々しい風が吹きもう至る所秋の気配に満ち満ちている、本当に秋が来たのだと感じる、ということでしょうか?
一幅の絵を感じさせる詩ですね。
禅語としては、雁の一声を耳にするように、忽然と悟りを開くことを意味し、悩み深かった一夜を開けてみれば、清々しい風吹き渡るようにとてもすっきりとした気持ちである、と悟りの醍醐味と解釈されるそうです。
次から次と悩ましきこと押し寄せる毎日ですが、日々の景色に自然の移り変わりに感嘆しながら、生活したいものですね。