偉そうに言いたくなるほど疲れた日


日曜日朝まで降り続けた雪も一段落。今日は青空も輝いて明るい日です。一週間よく降ったものです。
昨日日曜日はhahatenらしくもなく、「塚田佳男氏による中田喜直作品の公開レッスン」というものに行ってまいりました。
これは専門的に音楽活動を進めている、ソプラノ歌手3人、ピアノ伴奏者3人に対する塚田佳男氏のレッスンの場を「見、聴き」できる催しでした。
月2回ヴォイストレーニングに通い始めただけの新参者ですが、知り合いの知り合いが出演するとのことで、行ってみました。
講師の塚田佳男さんという方は、日本歌曲の研究、解釈、伴奏において日本における第一人者とのことで、2時間あまりのレッスンを通して、新参者には新参者らしくなるほど、なるほどと胸にストンと落ちる何物かがありました。
なーんて偉そうね?まったく!
歌い手も、伴奏者も、ひとつは、詩を読み、詩が持っている意味、情景を捉え、さらに読むこと。
二つ目は、捉えた意味や情景を曲に載せてうたうとき、作曲者の意図を考えよ。楽譜にあらわれる作曲者の指示に忠実であること。
三つ目は、作詩者、作曲者、歌い手の意図が聞く人に確実に伝わるように、歌え、伴奏せよ。
結構あたりまえのことなんですが、実際に歌うフレーズごとにアドバイスをしていくと、ただただ聴いている者にとってもその歌の世界に迷い込んだような気持ちにさせられてしまいます。
ピアノ伴奏者にも演奏上のアドバイスをするのですが、最初の演奏より充実、というより円熟していくような感じがしました。
このように歌い手とピアノ伴奏者が一体になってくると、聴くほうも真剣勝負みたいなものでしたね。
こんな疲れた音楽場面は初めて。これらの延長が「プロフェッショナル」という事なのでしょうか。
ついでに、また偉そうな一言。詩を声に出して繰り返し読んでみたい、そんな風に思ってしまいました。