コンサートホールkitara Pブロック席

1997年にオープンしたコンサートホール 「kitara」。それから何回音楽会を聴きに出かけたことでしょう?
つらつらと指折り数えて十指に足らぬほどですから、私の音楽的興味も底が知れたものです。トホホホ
昨夜はそのkitaraで日本フィルの演奏会があり、行ってきました。

日本フィルハーモニー交響楽団 第33回北海道定期札幌演奏会 (第1日・夜)
指揮/梅田 俊明 ホルン/福川 伸陽  オルガン/勝山 雅世
プログラム
モーツァルト交響曲 第25番
シュトラウス:ホルン協奏曲 第1番
サン=サーンス交響曲 第3番 オルガンシンフォニー

座席は「Pブロック」 舞台後ろ、指揮者と真っ向から向き合う席をとりました。一度は座ってみたかった座席です。
客席は正面に広がり、舞台の楽団員は後姿、パーカッションはそれも見えず音だけ・・・
指揮者の動きを見ながら(ある意味、読みながら?)演奏を聴いていると、音が繰り出してくるという表現がよくわかります。
楽器ごとに、演奏しているその位置から音が盛り上がってくる感じです。気を休めるひまはなく、楽章と楽章の間のほんのちょっとした間合いで、ほーっと肩がおりる感じでした。
プログラムにもありますが、オンルガンシンフォニー!座っている頭の後方にある、パイプから出る音は、多分地鳴りはこんな音かと思われる響きで、時々オルガンらしい音も聞こえましたが、耳を聾するという表現がぴったりでした。となりに座った夫は「まるで音の大洪水だ」と言ったのには私も本当にそうだなと思いました。
でも、オルガンが止んだ後、続いている演奏の素晴らしい静謐感、透明感。音をこんな風に聴いたのははじめてのことでした。
パイプオルガンが入る演奏のとき、このPブロックがよいかどうかわかりませんが、また、この席に座ってみたいと思いますし、いろいろな座席に座ってみて、いろいろな楽しみ方を見つけるのも私には合っているような気がします。
いつかは、ワレリー・ゲルギエフの指揮を、このPブロックで聴いてみたい、いつもの「捕らぬ狸の・・・」ですが思っています・・・・・