オカリナの帰り道

今日はオカリナグループの練習日。一ヶ月ぶりというのにポカやってしまいました。10時始まりと思って会場に着いたらメンバー全員がお揃いになっておりまして、あれ?と思いましたら、何と9時半集合だったとか!
オカリナの先生のご主人が亡くなられるという重い一年の幕開けでしたが、5月末と9月には小演奏、そして12月には3回目のコンサートが待っており、これからは心して練習モードに切り替えです。
女性7人いればそれぞれの近況報告でもかなりな時間が費やされますが、それも気持ちをひとつにする大事なエキス。でも今日は悲しいお話がありました。
メンバーの甥御さんが、福島県津波に呑まれ、沖に流され漂流していたところを救助され、でも片足切断という手術を受けました。とにかく生きていさえすれば、と回復を待っていたようですが、原発の事故で病院を転々とすることを余儀なくされ、「毒」が残った片足、腹部を侵し亡くなってしまったそうです。21歳、美容師として就職も決まっていて専門学校の卒業後実家に帰っていての被害でした。
もう一人のメンバーの友人のお兄さんが、宮城県石巻市で行方不明となっていましたが、家に息子さんと一緒にいたとばかり思っていたけれど、ジャンバーを着て携帯電話を持ち外出していたらしい状況で亡骸で発見されました。息子さんは未だ一切の手がかりがないそうです。
自転車に乗っての帰り道、途中の公園に白木蓮が蕾をいっぱい付けておりました。空に伸びる細い枝、今にも咲きそうに膨らんだ蕾、春を迎えることなく逝った人たちの悲しみ色なんでしょうか?