お茶の妙

お茶はお菓子も楽しみ
お茶を習っていることの醍醐味、というのはお茶を以ってもてなしをする、もてなしを受けることの楽しみでしょうか。中でも、一人の客をもてなす一客一亭はお互いにお茶を飲み交わしながら静かな時を過ごすというものです。また、客が持参したお茶と用意していたお茶を茶通箱(さつばこ)のなかに仕組み、お濃茶を二服点てるというものがあります。この二つは客と亭主の掛け合いのタイミングがとても大切で、なかなか身につけることができませんが、今日は、その茶通箱(さつばこ)のお点前席に招かれました。何はさておいても、と出かけました。
お濃茶は回し飲みですので、茶室の中を茶碗が動き、茶入れも箱も動きます。いろいろな道具が動くわけですが、その動線がとても合理的なのに驚かされます。そして道具は人が動かすものですから時を得るように人も働くというか努力をしなければならないのがとても面白く感じるところですよ。
このことが一方でお茶は難しい・・・ということになるのかもしれませんね。
50の手習いで通い始めたお茶の世界、20年目に入りましたがまだまだ稽古の日々。今日の茶通箱でのお茶席を通して、自分も楽しめるお茶を見つけたいと思いました。
午後からは冬らしい雪が降り続けました。冬らしいというのは、曖昧ですが、降る雪で前が霞む、目に見えて雪が降り積もっていく、雪かきをする人の姿に雪が覆いかぶさってゆく・・・こんなところでしょうか?すっぽりと雪に包まれました。