無事稽古仕舞い


暴風雨予報の昨日、我が家の上空は特に問題なく良いお天気でした。
お茶友さん3人がやって来てくれました。年末のあれこれ忙しい中ですが時間を取って下さって感謝してお迎えしました。
実はお茶道具屋さんのセールで染めつけ形はみかんの水指を買ったので、それのお披露目もあったわけです。皆さん良い方ばかりで素直に喜んでくださって、hahatenは買うはずだった冬コートと交換したような感じですが、まあいいかと・・・厳寒の冬とならないことを祈るばかりです。

お茶の後は、年末〆のうずみ豆腐、鰯、漬物、甘酒など師匠の先生の献立を踏襲して(?)楽しく、無事に稽古じまいと相成りました。
掛物はかなり以前に棚からぼたもちのように先生から頂いたもので、本当は先輩に行くものだったんですが「同じものを持っていますから」との断りで、同席していたひとりhahatenに降ってきたわけです。
「無事」の掛物はお茶席では年末に使われることが多く、代表的なのは「今年無事目出度千秋楽」、そして「無事是貴人」です。この「無事」は「無事是貴人」の無事ですが、禅の言葉では普段私たちが使う無事と違って、精神的な重みのある言葉となっています。解説書を読んでもなかなか理解できませんが、
こんなことらしいです。『"悟り" "ほとけ" "救い" "しあわせ" などといったものを頭に描いて、それを自分の外に追い求める愚かしさ。求める心を捨てて、ああしたいこうなりたいといった欲を捨てて限りなく純真無垢な自分と出会う時、無限にして偉大なるものに生かされている自分に気づくことができる』と。
難解ですね。だから「無事」を行える人は「貴人」と呼ばれるのでしょう。ですからお茶室の中は貴人の集まりであります・・・・