道うた祭あれとこれ


悪魔の飽食」合唱は、旭川の合唱団の不断の練習がほとばしった力強い演奏だったのでは?と思います。この組曲を初めて聴いた方も多かったでしょうし、北海道のうたごえ運動とはなかなか重なりあっていけない状況を考えると、この祭典で演奏できたということはこれからの「悪魔」の仲間作りに明るい見通しが広がってくれることを期待したいと思います。
でも札幌からポッと参加して一緒に歌うのはとても失礼な気がしました。反省です。

 この2日間、自分にとって確かだったことは、国鉄のうたごえ祭典「ありがとう24年の想いをこめて」コンサートもありました。
1987年国鉄の分割民営化に伴い、労働組合員を排除すべく徹底的な差別が行われ、新たにJRに採用された人は、それまでの鉄路の仕事とはまったく違った事業部という職場、売店や清掃などに異動、しかも広域で異動命令が出され、1047名は解雇という、国家が先導した不正労働行為が白昼堂々と行われました。その後1047名の解雇撤回闘争は24年の月日をかけて、職場復帰はなりませんでしたが、和解が成り立ち、一応の決着がつきました。
その「ありがとう」は私が言う言葉。参加者みんなが共有する言葉。人としての尊厳をかけてたたかったからこその喜びの言葉だと思いました。
そしてたたかいの日々の中で「うた」が作られ、苦しみや悲しみに寄り添いながら、勇気や未来への希望をつないで来ました・・・
確信に満ちた力強いうたごえに引き込まれましたし、なぜかナッパ服がとても魅力的でした。

 9月15日は、午前が国鉄のうたごえグループによる合唱発表会、プログラムでは22団体。午後は北海道のうたごえグループによる合唱発表会、プログラムでは33団体。日々の合唱の成果を発表していきます。審査員による審査もあり、トップレベルのグループは、日本のうたごえ祭典での出場権を得られることになっています。
素晴らしい合唱の連続でした。
審査員のお話では、今年5月亡くなられた、北海道うたごえ運動の牽引者であった木内宏治氏による楽曲が多く取り上げられていたのが特徴、とありましたが、木内氏ご夫妻が育てられた女声合唱団コーシカが10周年を迎えることで、合唱参加者を一般から募ったのですが、札幌の「悪魔合唱団」の指揮者、土谷尚氏がコーシカの指揮者でもあるということで、「悪魔」からも数人の女性達が参加していて、木内宏治氏の楽曲、組曲「北のうた」をうたう合唱団として今回合唱発表の舞台にたちました。

今回行動を共にした彼女達(5人)はとても真摯に合唱に取り組んでいて、そのがんばりに敬意を表してhahatenblogで拍手を送りたいと思います。パチパチパチ 一泊二日、JRでの往復ごくろうさまでした。