「パンツ」と「ズボン」

11月の半ばから一ヶ月間、京都探訪の旅に出ている友人から、荷物が送られてきました。包装にとても念を入れる方で、今回も新聞紙で2重巻きして送られてきました。
見ると「京都新聞11月20日(月)」、こういう時の新聞って読んでみようかな?って気持ちになりますね。
京都新聞ですから、朝刊でもローカルな話題がたくさん。それに、いしいしんじ訳の源氏物語が京都弁で翻訳されていました。多分地元の人には読みやすいのでしょうね。桐壺から葵の巻まで進んでいます。
http://www.kyoto-np.co.jp/info/culture/genji/20170813_5.html著者によると紫式部の言葉、多分このように話すだろうという言葉で書いているとのことです。興味のある方はどうぞ。
また、この新聞には、井上章一さんという方の「『パンツ』の違いに当惑」という記事が載っていました。
「パンツという言葉は、ときに中高年の人々をとまどわせる。この世代はたいてい下半身にまとう下着の意味で、使ってきた。しかし、若い世代は腰から下を覆う二股に分かれた外着も「パンツ」と呼ぶ。従来のズボンという言い方は古臭くまた格好悪い言い方であると言う。年配の男女は、かつて下着を意味したが外着の事も示していることを認識しているが、日常の会話に「パンツ」が出てくれば、「今のはどっちだ?としばしば悩んでしまう」・・・「パンツ」は英語では下着、米語では外着を表すが、両者は折り合えないでいる。それが英米の本国では折り合えない言葉が日本へ渡って来て同居した」「同居はしたものの現状は米国流が隆盛に向かい、英国流が下火という流れは、英語圏における米英の勢力交替を反映しているようだ」「日本語となったパンツもこの世界情勢の影響を受けている」
長くなりましたが、こんな内容でした。
現在は身に纏うものの種類が豊富になり、それぞれに呼び方がついて、かなり複雑ですよね。「トレパン、ジーパン、短パン、柄パンなど略称も定着していますが、「多分パンツもズボンも本来の英語米語を超えて日本語として生きているのでしょう」とも述べています。
先日、ズボンの意味でのパンツを話し言葉に載せて、アリャリャ!何か違和感ある!と思ったものですから、この記事が目に留まったのかもしれません。
実際、パンツルックとかパンツスタイルとかは違和感ないですが、パンツ売り場へ行こう!というのはチョット・・・という感じがします。話す相手も世代で分けなきゃいけない年配男女に入っているのですから仕方ない事かも?