映画 「日本の青空 II いのちの山河」

今日は午後から雨降りでした。ところどころ残っている雪もきれいになることでしょう。日曜日には札幌市として積雪ゼロとなりました。
4月3日土曜日、市内で「日本の青空 2」の上映会がありました。
一昨年8月、上映された「日本の青空 」は現在の日本国憲法条文に大きな影響を与えた草案が、日本人の手によって作られていたという感動的な映画でした。
今回の「日本の青空 II」は、その憲法第25条で保障された「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」という生存権について、岩手県の奥深い村、沢内村が深沢晟雄(まさお)というリーダーを得て、村が抱える「豪雪、多病、貧困」を克服しようと努力していく姿を追った事実に基づいたドラマでした。
そして、豪雪は一台のブルトーザーで峠の除雪を敢行することによって隣の町へ繋がり、それは無医村の村から病院のある町へ繋がることを意味し、老人と乳児の医療費の無料化は、全国初の乳児の死亡率をゼロに導いていくという憲法が保障するところの生命の尊重を、行政によって具現化していく努力は本当に感動的でした。
この村が診療所に招いた医師を中心として取り組んだ「地域包括医療」。健やかに生まれ、育つ、そして老いるというゆりかごから墓場まで行政がフォロウするという考え方は、憲法の精神であるはずなのに、今の社会には本当に欠けているのだなあと思わされました。
映画の台詞の中で随所に憲法の言葉が普通に語られるという映画は初めて観ました。私も普段の生活の中で憲法の言葉をごく普通に語れるようになりたいと思った次第です。
日本の青空IIIも期待して待ちたいと思います。
参考 http://www.cinema-indies.co.jp/aozora2/index.php
写真の銅板の折鶴。趣味で作っていらっしゃる方から夫がいただいてきました。気品ある姿に心惹かれます。戦争放棄、人権尊重の平和を願う日本国憲法のテーマ、この折鶴も主人公ですね。