お茶三昧二日間


早朝に強く吹き付ける風の音を聞いて、今日は日曜日だからまあ、いいか、と二度寝をしたらかなり明るくなってしまっていました。一日が損したような気分ではじまりました。
4日金曜日には、新婦人の友人が3人、我が家にお茶を楽しみに来てくれました。一年間お茶の稽古をした方と、あとの二人はまったく初めてということで、どんな風にもてなしたらよいか不安でしたが、お茶が美味しかった!という事でほっと安心しました。
でも慣れない方は、濃茶の回し飲みに抵抗があり、飲み口をずらして飲んでもらいました。「流儀によってはずらして飲むところもあって、茶碗に残るお茶が花びらのようになりそれも楽しみのひとつだそうです」と言うと、本当に3枚の花びらのよう・・・と。そして薄茶では、先の方が飲んだ茶碗を湯ですすいで茶巾で拭き、そして点てるということが常ですが、「すすいで、茶巾で拭くだけでは気持ちが悪い。茶巾にお茶がついて汚れている」と言われました。そこで新しい茶碗を持ち出したり、水屋で洗い直したりしてお茶を点てました。
自分が初心者のときに感じたことがそのまま還ってきました。いつでもどこでもお茶は清潔第一に心がけたいものと思いました。
明けて土曜日は、社中のお茶会で、写真のようなしつらえでした。
床の間に掛け軸がないのは、初めに「軸飾り」という、名物や由緒のある軸を客が拝見させていただくという「儀式」があり、「そのような掛け軸を掛けたままではもったいない。どうぞ下げて下さい」と客が言って、亭主が下げたので、軸が掛かっていないのです。
これもいろいろな所作が決められていて、先生から直に習っていないhahatenは座に連なっているだけで緊張の極みでしたよ。私はそのような格式ある軸は持っていないので、客を呼んで披露することはないですが、客として招かれることはあるやも知れません。その時のためにはとても役立ったお茶席でありました。