お香とお茶の会


9月3日土曜日は、札幌の松栄堂が主催する表記の会に親しいお茶友さんと出かけました。
暑い日々の連続でしたが、会場となったお寺も冷房が効いていて、お香の席と薄茶席を二つずつ楽しむことができました。
香道は東南アジアで産出される天然香木の香りを楽しむのですが香りを嗅ぐのではなく「聞く」と言います。そしてその香りを聞き分けるゲームが「組香 くみこう」といって、今回は 女郎花香(おみなえしこう)と「三景香」を見様見真似で香を聞きましたが、女郎花香で聞き分けることができました。バンザイ!

8人一組で香が回って来るのですが、当てることができた上座の席の人にこの記録が手渡されます。
紀貫之の和歌、をぐら山 みねたちならし なく鹿の へにけん秋を しる人そなき の頭の一字をとり、「をみなへし」という5種を順に聞きます。ほかに「客」という香があるのですがこれは無試といって聞くことはしません。そして本番は5種の中から1種を取り出し、無試の「客」とを順不同に廻ります。そしてその2種が6種のいずれかを当てるわけです。
「三景香」はもっと難しく、三景は 松島、橋立、厳島でそれに「客」を加え4香となります。これがどのような順序で回ったかを判断するのです。30人ほどいて当てたのは家元御一行様の中のおひとりだけでした。
組香というのは、途切れない集中力が必要で、疲れますがそれだけにまた魅力もありますね。
お茶席は、表と裏の2席を楽しんできました。表の席は、熊本大地震からの復興を祈念してということで、道具組を九州にしぼって構成されていました。
終わりは「御しのぎ」というお弁当をいただいて、お香お茶三昧の一日となりました。
実はこの後、家に戻ってから着替えをして30分ほどうつらうつらして、夕方にまたおでかけでした。

四大学ジョイントコンサート。先ほどのお茶友さんと一緒です。
男性合唱団アラカルト、といった感じで、若々しい声に触れてとても魅力ある舞台でした。
というわけで、この日は2ついっぺんにまとめる結果となり、翌日ボーッとしていた理由はここにありました。でも気分一新、心も軽くなりました!